2007年6月14日木曜日

アジア シルクロード ミュージック キャラバン

「アジア シルクロード ミュージック キャラバン」を観に桐生市文化会館に行ってきました。当楽団はテーマを替えて何度か公演に来ているようですが、今回は「シルクロードは音楽回廊~天女と天子の楽器・琵琶の系譜を訪ねて~」ということで琵琶がテーマで、初めて観賞しました。

まずは日本琵琶の首藤久美子さん。まだ若い方と思いますが、薩摩琵琶の大家とのこと。演目は「那須与一」ということで、なんか「耳なし芳一」を思い出しましたがそんな感じです。世代が違うと雰囲気が伝わらないかも知れませんが。すみません、途中で何度か眠りかけてしまいました。薩摩琵琶は思ったより薄い構造でした。セミフォロワーって感じでしょうか。ギターで言う1弦のところだけ2本になっていてそれが独特の響きを出しているようです。弦のテンションも思ったより低いのかな?とも思いました。首藤さんは着物でキメていましたが、きりっとしていて、きっと日ごろ洋服でもしっかりした感じの人なんだろうなぁと思いました。もう1曲は「春の宴」、源氏物語の世界です。寝不足とは無縁の貴族生活でも、琵琶を聴きながら、寝転び酒を飲んだら、春うらら...あぁ、羨ましい。

中国琵琶は邵容(シャオロン)さん。女子十二樂坊教授とか。素敵なチャイナドレスで登場。中国琵琶は独自の変化でバチから手弾きに変わったとのこと。見てると奏法にいろいろなテクニックを感じました。今回最前列で観て良かったなぁと実感しました。殆どソリッドボディなのに音量があるので構造に興味を持ちました。なんだろうネックの低いフレットの構造が全然分からない。演奏は、通して一番魅せられました。薩摩琵琶に比べ弦のテンションは高め何でしょうか、演奏にも気合を感じます。それと手で弾くとは行っても爪弾きですから、実際は何かを指に着けているようです。あれだけの激しいピッキングでも動じないところを見ると、かなりしっかり指に取り付けているのでしょうか。ちなみに、終演後、日本語バリバリで会話しているのを拝見しました。も少しゆっくりして、話しかけてみれば良かった。

唯一の舞踏家はグリバハル・スライマンさん。もっと風のように颯爽とした演舞かと勝手に思っていましたが、テレビで見るようなバリとかの踊りに似た優雅なものでした。気のせいか最初は緊張しているようで表情も硬く,若干のぎこちなさを感じましたが、最後には自身も楽しんでいられるようでした。普段は声優などをなさっているとのこと、声も聞いてみたかったです。

アブドセミ・アブフドラフマンさんは、タンブルとラワップの演奏と伴唱。アブライティ・モハメドニヤズさんは、タンブルと主唱。タンブルはネックの長いマンドリン(ウェスタンじゃない丸っこい方)みたいな感じですが、マンドリンが球根の半分なのに対してタンブルは四分の一か六分の一の形に見えます。ネックが長いので弦が少なくてもスケールは大きそうです。実際、両名が二重奏をした時にリード&バッキングでいい感じで演奏してました。ラワップは二胡をウクレレみたいに抱えて弾いている雰囲気ですが、ボディは密封している感じです。非常に楽しい演奏で、思わず『欲しい』病が発症してしまいそうでした。総じて琵琶の系列の楽器と言うことでいたが、どれもヘッド部分が反り返っているのが特徴的です。きっと何か意味があるのでしょうね。近代楽器では殆どストレートに近く、いわゆる民族楽器でしかその特徴を見ない気がします。アブライティさんは歌唱も素晴らしく、まるでアンプを通したかのような声量です。素晴らしい素敵な声です。下手な例えですが、オペラ歌手が普通にカラオケでもその能力が出てしまっている感じ。気取ってないのに響いてくるんです。

演目終了後は宣伝とおまけ。「ふるさと」と「お祭りマンボ」。年配層の割とフランクな客層だった為か会場が一体になって演奏,合唱。まぁ、私もいい年ですが、どうもこの雰囲気は苦手です。演奏をしっかり見聞きしたい方なので(例え途中で転寝してもね)。「ノル」のが下手なんでしょうね。ジャズコンサートでもなんか、視ちゃう。

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