2007年10月3日水曜日

吉澤実リコーダー・アンサンブル

とゆーわけで、吉澤実さんのコンサートに行ってきました。
正直、まったく期待してませんでした。アンサンブルといっても、1本なので、どちらかというと、コンチェルトですし、リコーダーのアンサンブルの面白さは無いよなぁと。

ごめんなさい。面白かったです。楽しい1時間30分(休憩除く)でした。

リコーダーは人の声に近い作りになっているとのこと。ふむふむ。
フランス製にはフランス語の雰囲気が、ドイツ製にはドイツ語の...ふむ?ふむ?
名称も各国の特徴が出ていて、フランスは嘴を意味する名称、ドイツはブロックを仕込むのでブロック笛とか。ふむふむ。
イギリスはじめ、各国の貴族は飼っている鳥に、リコーダーで音楽を真似させたとか。
そのための曲もあるそうで、数曲演奏されました。小鳥に覚えさせる→記録→レコード→レコーダー?
英語で「リコーダー」になった謂れらしいです。ここでは人の声より、鳥声に併せてリコーダーがあったようです。

途中、いろいろなリコーダーが紹介されました。
個人的に欲しい!と思ったのは金属製のリコーダーです。美しい。
どこかの遺跡で発掘された石(岩)笛は、かの三島由紀夫に、魂を呼び起こすと言わしめたものだそうで、実際その音を聴いていると、倍音が多く含まれているのか耳の中に複数の音が響きます。科学的説明が無いと神がかりなアイテムになりそうな、ちょっと怖い感じがしました。
日本の笛、おもに横笛は、祭囃子や能などに使われるものが紹介されましたが、いずれも甲高い音を出すのが特徴とのこと。西洋の笛が柔らかい音を目指したのに比較して、まったく違った方向に向かったのが不思議。たしかに、時の声をあげるラッパでさえ、あの甲高さはない。
(横笛で思い出したのが、リコーダーは管が開いていて、フルートは閉じてるんですよね。確か。怪しい記憶だ。)

プログラムにはないのですが、思いつきではないでしょうが、古典と現代音楽の違い、ということで2曲、ソロ演奏がありました。あぁ、まさに現代音楽!と感じる演奏。昔、現代音楽というものに初めて接したときを思い出しました。現代とか近代とかが普通の意味じゃないこと。理解不能なフレーズ。不気味な音色。あぁ、リコーダーだったね。横溝作品の映像化を思い起こす...

さて、今回のアンサンブルは、チェンバロは柴田久美子さん,ヴィオラ・ガンバは福沢宏さんでした。
チェンバロは、その演奏を聴く機会も増えました。福沢さんは調律もされていました。古楽の先生だそうです。

ヴィオラ・ガンバ。初めて見ました。聴きました。面白い。
ボディはチェロです。ネックにはオープン側に、なんとフレットがあります。7フレありました。演奏が気になって見てましたが、7フレ越えたところでは、普通にフレットレスで演奏してました。ちょっと面白いのは横ビブラートを使ってたところ。クラシックには見ない掛け方だと思うのですが。フレットは打ち込みではなくて、巻き込んで挟み込んでいる感じです。普段はボウイングですが、ギターのようにピッキングもしてました。
ギターのように。7弦あるんです。面白い。弦の太さはチェロと同じようですが、どんなチューニングなんでしょう。
ヘッド部分には高木ブー、もとい、エンジェル?の彫刻。かーっ、バロックですか!(意味不明)

ちょっと空席が目立ったようですが、近くのご婦人がおっしゃってました。こんな専門家が来るコンサートを空席にするなんてもったいない,ヴァイオリンやピアノほどリコーダーがメジャーじゃないのが悔やまれると。いや、仰るとおり。リコーダーはかつてガキだったころには、そのヴァイオリンやピアノより身近だったんですけどね。それより、バロック音楽に、楽器に触れるすんげー機会だったことに、多くの人が気づかなかったのがもったいないです。いや、正直、自分自身、たまたまの参加だったのですけどね。
桐生市、この凄さ、認識不足だよ。宣伝不足だよ。

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